「議会運営事項検討会」解散宣言!!

検討会って結局何だったの??

最後は区民に非公開では続けられなくなったら解散!?

9月も終わろうとしている30日の議会運営委員会でのこと。

突如、O委員長(自民党)から「議会運営事項検討会の継続が困難という判断に至りました。」と検討会解散の報告がありました。これで議会がよりオープンな議論をするようになってくれるといいと思います。

9月30日のO委員長(自民党)報告の内容はこちら
【すっぽんのつぶやきコーナー】をお読み下さい。
https://aishirakawa.tokyo/blog/5142

このブログを読んでいた方はお分かりでしょうが、8月末から立て続けの新聞報道で目黒区議会の閉鎖的な運用が問われていました。議会運営委員会でも「情報公開の仕方、検討会の疑問点、課題が出ているこの部分を解決できないと継続は困難」と判断したことは、報道から約1ヶ月もかかりましたが、妥当な結論に達したわけです。

8月29日読売新聞の報道を受けて
https://aishirakawa.tokyo/blog/5002

9月20日読売新聞、朝日新聞の報道を受けてhttps://aishirakawa.tokyo/blog/5068

議会運営委員会の委員長は「検討会は新しい時代に則した議会の運営方法を議論するために設置をした」と説明していますが、実際には委員長の説明に反する閉鎖的な運用になってしまったのです。

議会運営委員会は「区民に公開されており議事録も残る」正々堂々とした委員会なのに、同じ議員が構成する検討会は「区民に非公開、議事録も残さない」では明らかに「開かれた議会」に逆行している、と白川は考え主張してきましたが、各社新聞記者や情報公開に関する専門家の視点も同じでした。

白川が【区民公開の委員会でなく、非公開で議事録も残さない、同じメンバーで構成する会議体】に対する疑問を議長や議会事務局に質問し始めたのが1年前のことです。
(なぜ、開かれた議会にならないのか?2019年8月21日の過去ブログ参照
https://aishirakawa.tokyo/blog/4667 )

そういった質問をしたことが原因で、同じ区議会議員である私一人だけがまるで処罰を受けているように検討会の傍聴禁止・会議資料の配付拒否をされ続けていました。
「新しい時代に則した議会の運営方法を議論するために設置をした」はずの検討会が隠しごとだらけでは困ります。一人でも多くの区民が検討会の検討内容に関心を持つことで「開かれた議会」が一層よいものになるという想いから、区民に議論の過程が見えるようにするために、区議として検討会の内容を教えてもらえない私は一区民として情報公開請求や審査請求をしてきました。これはブログでお伝えしてきたとおりです。

(資料配布をなぜ私一人にだけしないのか、明確な理由の提示を求めます!!
2020年8月20日の過去ブログ参照 https://aishirakawa.tokyo/blog/4992)

コツコツ主張してきた結果、「会議の情報の取り扱いがおかしい」と有識者の意見も相次いで新聞報道されたことを受けて、暗黒目黒区議会のシンボリック的な存在に成りつつあった「任意の会議体」という条例外の組織がついに廃止されることになったのです。

一日あたり2,000円が会議に出席する毎に支払われる費用弁償

議員報酬や政務活動費とは別に議員に交通費、旅費名目で支給される非課税の費用弁償。

(費用弁償に関してはこちら、23区の費用弁償の状況まとめも記載しています
https://aishirakawa.tokyo/blog/4956))

いま議会に区民から廃止を求める陳情が提出されています。その陳情に対しても「検討会で陳情の内容も検討するからその推移を見てもらいたい」と正式な委員会で説明されました。

しかし、検討会は非公開なので、参加させてもらえないどころか傍聴さえさせてもらえない私にはどのような議論がされているのか全く見えませんでした。誰がどう議論しているのかという議論の過程すら陳情者本人にも分からない。そのうえ傍聴もできない。それを「議会改革の過程を共有すべきとの理念から検討会を作業部会として設置」したと説明していたのですから、羊頭狗肉、看板に偽りありです。陳情者の視点からも公式の場で正式に陳情審査されるのが最も望ましいのはいうまでもありません。

(下記は情報公開請求で入手した検討会資料より陳情に係る費用弁償廃止についての各会派の態度表明。各会派が優先順位をつけABの数が多いものから順に検討する)

R2 6/19資料より 各会派の優先度 A高い→Bやや高い→C低い
  自民 公明 フォ 共産 新風
費用弁償の廃止 C B B A A
コロナ対策としての期間限定費用弁償支給見直し A A C A A

令和2年6月時点では費用弁償の廃止に自民党が消極的だということがはっきり出ています。

中間報告もなく、突如、「検討会をやめる」というのは、実際には議会改革についての議論がほとんど進んでいなかった、議事録も作らずにだらだら話していただけで、「やってる感を外部に信じ込ませたかった」ということだと思います。

もし有意義な内容があるのなら、検討会の責任者だった議会運営委員長から目黒区議会のホームページに公表して区民の評価を受ければ良いのではないでしょうか。それができれば、「ちゃんとした会議体だった」と、私はこのブログを使って区民の皆様にご紹介させていただきます。

議会運営委員長は「成果が議会*BCPや議会の*ICT化だった」と言っていますが、どちらも別の会議体で議論、検討が今も継続してなされているものです。委員長も当然知っていることです。それでこのようなアリバイ工作の発言をするのですから、驚きを通り越して呆れるしかありません。要するに、「無駄な会議体だった」ということです。

*BCP区議会災害対策会議(今は主にコロナ対応について議論されている)
*モバイル導入検討に係る作業部会(主に議場や委員会室へのタブレットやパソコンの持ちについて議論されている)

ガラパゴス議会で良いのでしょうか?

見せかけの改革ではいけません。良い改革は多数派が主導して意見をまとめますが、少数派の意見も尊重して取り入れるべきを取り入れる。不要ならその理由もはっきりさせる。たくさんの視点をちゃんと取り込んでいくことが大切です。

旧弊を打ち破る開かれた議会を実現するための改革は、これまでの長い年月をかけて積み上げられて来た議会運営のあり方を振り返り、見直していく作業ですからある程度時間がかかるのは仕方ありません。

しかし、この作業は思い出話を言い合うことが目的なのではなく、これからの改革に繋がる意見を出し合うことが目的ですから、誰が何を言ったか、その案がどういう理由で賛同されたか、逆に反対されたか、その末にどうなったかという経過が重要です。

ところが、検討会は議事録を全く作っていなかったのです。どの会派もそのことが問題だということに気づかなかったのでしょうか。
いえいえ、そうではありません。共産党会派からも他1名の無所属の議員からも会議録を作成するように要望書が提出されていました。
それを数の力で押し切り会議自体をオープンにすることを遅らせた結果
中間報告書さえ作れませんでした。これでは、何もやっていないのと同じです。そんなことを区民の代表である議員が集まってやっていていいのでしょうか。

全てが区民の税金で運営されている議会の会議はコスト意識を持って効率的に行うべきです。コロナ禍のいま、地球規模で経済活動、生活様式が激変しつつあります。目黒区もその渦に巻き込まれています。このようなときだからこそ、目黒区議会は、急激に変化する新たな状況に困っている区民のために意義のある活動をしなければなりません。「これまでどおり」ではダメなのです。検討会の突然の消滅はこのことを物語っています。

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