不安、この議会人事

本日5月27日目黒区議会臨時会が開催され令和7年5月~令和8年5月までの区議会の役職が決定された。

議会人事こそ数の力

相も変わらず構成人数が一番多い第一会派である自民党会派から議長が選出され(選挙とは名ばかりで役職のたらい回しが続いている)次に構成人数が多い第二会派(都民ファースト所属だった2名の区議がいつの間にか離党していたため目黒区議会から都民ファーストが消え、無所属議員と国民民主党所属の議員で構成される会派に、長らく維新は維新でやっていくと豪語していた維新所属の議員2名が合流した)から副議長が選出された。

その他、同じようなパワーバランスにより議員選出の監査委員が第一、第二会派からそれぞれ選出された。

議選監査については2024年12月5日「特別職の報酬増額議案に反対」についてのブログでも触れているが
https://aishirakawa.tokyo/blog/6049

議選監査委員制度の見直しに向けた議論すら一度もされていないのに報酬だけが(議員報酬+月額195,000円)増額される。目黒区では監査委員4人のうち、2人は議員の中から選任している。議選監査委員は議会の構成員でありながら執行部の特別職を兼ねている。このことにより議選監査委員に任命された議員は監査情報の守秘義務との関係で、決算審議からは外され、議員本来の活動が事実上制限されている。監査委員はより専門性のある人材に委ね、議会は議会としての監視機能に特化すべきと考える。議会には基本的に書面検査権しかないが、日常的な実地検査権を議会が行使できるようになれば議会のチェック機能は格段に向上する。平成29年の地方自治法の改正により監査の専門性を高めるため、監査制度が見直され、議員の中からの監査委員の選任は各自治体が判断することになったが、未だに目黒区では議会も執行部もこの状況を改めようとはしていない。”

このような理由から私は、そもそも議選監査の必要性について疑問を抱いているため、選任についても反対の意思を表明した。( 選任された議員に個人的にどうこう思っている訳ではない)

報告事項が無ければ開催すらされない特別委員会

他にも毎年度特別委員会の設置についての動議があるのだが、私は今回は設置には反対した。

反対の理由は、これまで重要課題として特別委員会で議論されてきた新たな目黒区民センターの建再整備事業が中止になり、事業の再検討については令和9年度以降に具体的な方針を明らかにする。と正式に目黒区からの発表があったばかりだという状況と
https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20250129-OYTNT50224/

再整備事業に含まれていた下目黒小学校の建替えについては区民センターの建替えとは切り離して進めることも確認され、この件についての委員会報告は常任委員会である文教子ども委員会が所管する内容であると考えるので、
今年度については特別委員会は設置せずとも4つの常任委員会でそれぞれ報告は漏れなく行う事ができるだろうと考えたためだ。

区有施設の更新やDX、公民連携などについて区側からの報告を受け、また調査をするための特別委員会を設置する必要性については、全くない。とまでは言わないが、予め区の動きが消極的な時期であることが予測される7年度についてはわざわざ費用を掛けて委員会を設置するまでもなく、それぞれの報告案件、調査事項について4つの常任委員会に割り振れば事は足りると考えている。

それ故、特別委員会については来期(令和7年5月~令和8年5月まで)は設置する必要性をそこまで見いだせなかったので設置に反対という意思を表明した。

この1年間私も特別委員会の委員として委員会に所属してきたが、いったいこれまでに何度委員長名で「報告案件がないため」という理由で予定していた特別委員会の開催が中止になったことか(5回はキャンセルになっている)

8月なんてただの一度も特別委員会は開催されなかったと記憶している。
(7月12日から9月12日まで一度も開催されなかった)
実際のところ区側から報告するようなことがないと言われれば開催できない委員会なのである。

それでも委員会を設置すれば、委員長のポストが増え、副委員長のポストも増える。そうなれば、委員長には¥658,000、副委員長には¥628,000の報酬が毎月支給されるのである。

例え、ひと月間一度も委員会が開かれなくともこの月額報酬は変わらない。
それに、委員会が設置されれば視察だなんだといってまた経費がかさむ。

報告すべき範囲の事柄について予め区の動きが鈍化する事を見越しているにも関わらず、動かない時期にあえて特別委員会を設置するとは無駄が多いね・・・というのが正直な私の気持ちである。さらに付け加えるとすれば、特別委員会の委員長に選任された議員のこれまでの議会質問や態度を見るに、委員長に適任とは到底思えず不安しかない。

ひと月もしない間に居なくなるのに

来月には6月13日には告示され、22日に投開票が行われる東京都議会議員選挙も控えている。目黒区議会からも既に2~3名が出馬の意向を示しており5月27日の臨時会で議会の役職人事を決めても6月になったらボーナスもらって居なくなってしまうんですよね。と思うと何だかこの人事表を見ていても複雑な心境に陥る。

他人の選択にとやかく口を出す気はないが、せめて同じ選挙区、すなわち目黒区から都政でも地元のために活躍してもらいたいというぐらいの想いはある。

私は次の1年間は都市環境委員会に所属することが決まりましたので、随時今後とも所管委員会の内容についても皆様にご報告させて頂きます。

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