目黒区議会の事がまた記事に!!

目黒区議会は議員(私)に対しては違法な開示拒否。それが今度は開示請求者(報道機関名)を漏洩させていたというのですから言葉を失います。

重大な個人情報を漏洩させていた事が発覚し、それを1年も議会に報告しないで隠し続けていた目黒区。その区政をチェックするはずの目黒区議会でも個人情報漏洩が起きていたのです。

先日のブログでもお伝えさせて頂きました、私への資料の公開決定の裏でいったい何が起こっていたのでしょうか?!

審査請求したら一転。資料が開示された!!
はこちら https://aishirakawa.tokyo/blog/5056 をご参照下さい。

当然ながら「議会運営事項検討会」を傍聴さえできない私には何の情報も無く、このように新聞報道で真実の一端を垣間見ることになるとは想像もしていませんでした。

またもや取材に対し「不適切」だったと認める議会事務局

9月20日(日曜)の読売新聞の記事によると「議会運営事項検討会」の配布資料を巡って再度「不適切」な情報の取り扱いがなされていた事が判明。またその事実を認めた上で取材に対し議会事務局側が不手際を認めているとのこと。

今月11日、 検討会のメンバーと議長、副議長が会合で情報公開請求をした
報道機関の 開示請求者の名前をあろうことか区議らに報告。その為に資料を配布していたという。

私の審査請求と報道機関の開示請求に対して開示することを事前に区議に説明する必要があると考えた議会事務局が度を超えた「忖度」をした結果、またもや「不適切」事案の発生を生じさせてしまったようだ。

他の自治体でも議会事務局が政務活動費の情報公開請求者の名前を知らせていたという同様の事案が相次いで発生したこともあり、以前から事務局による議員への過剰な配慮はこれまでも度々全国で問題視されてきたという経緯がある。当然ながらこの事は目黒区の議員も職員も知らぬはずはあるまい。

このような事態をうけて
総務省から各自治体に対して以下のように通知まで出されています。 

【改めて、これら開示請求者に関する個人情報等の取扱いを含めた情報公開制 度の運用にあたり、情報公開条例、個人情報保護条例等関係法令の規定に則っ て、適切な取扱いを徹底されますようお願いいたします。】https://www.soumu.go.jp/main_content/000441829.pdf

また、同様の事例として、【金融庁の情報公開請求に係る不適切な対応について。】等も過去に発生しており、この時も様々なメディアで報道されていたことも皆さんの記憶にも残っておられるのではないかと思います。
https://www.fsa.go.jp/news/30/20180807-1.html

情報公開制度とは

情報公開制度は一般市民やメディアが権力を監視するための重要な手段の一つです。 情報公開制度がしっかり機能してこそ、自治体の行政は健全になり得るのです。
今回の件で情報を区議に漏らされた報道機関(記者)にとってみれば、議会に目を付けられ、以後、取材妨害をされるのではないかと不安を抱くことになります。区民が情報公開請求をしたときも同じように議員に知られるのだとすると、どこかで議員に、「何であんな情報公開をしたのか」と言われたりしないかと怖くてとても情報公開請求などできなくなります。 事務局は誰が情報公開請求したのかを議員に漏らすなどな絶対にあってはならないことです。

目黒区議会の「議会運営事項検討会」

目黒区議会事務局も議会(議員)も情報公開制度について基本的なことを理解されていないのでしょう。だからこそ「地方自治法に定めのない任意の会議体である検討会が非開示って決めたから」という身勝手なルールを盾に全ての資料を私に開示しないという暴挙も平然とできたのです。

そもそも何のために事務局は請求者の情報を検討会メンバーの議員に伝える必要があったのでしょうか?
情報公開請求に対する決定は、だれが情報公開請求したかで判断が変わってよいものではありません。情報公開条例の規定する非公開事由に該当するか否かだけで判断されるべきものです。だからこそ議会事務局は前回の報道機関の取材に対しても「不適切だった」と認めたのです。

事務局は運用として明らかに問題があったことに気づいていたと考えられます。

とにかくこんな事を平然と行っていた目黒区議会の「議会運営事項検討会」という任意の会議体は、法律や社会常識を逸脱したことを平然と行っているという、住民の代表にふさわしくない、存在そのものを考え直すか、運用の仕方を根本的に見直すかが必要であることは確実です。

情報公開の観点からも、個人情報保護の観点からも大きな問題があるのは言うまでもありません。

目黒区の二元漏洩制にはうんざり

1年もの間、重大な個人情報漏洩事案が起きていたのに、議会への報告も未だに無いのに目黒区側を追求する議員がいないのは、議会の中心的な存在におられるベテラン、中堅の議員の方々が区政を厳しく監視するどころか、議会事務局や執行部の職員が議員に過度な配慮をしていることに胡坐をかき、執行部と持ちつ持たれつの、緊張感を欠く関係になってしまっているからです。

「目黒区の二元漏洩制にはうんざりだ」という区民の声が私のところにも寄せられてきます。

*二元代表制に関しては、早稲田大学マニフェスト研究所顧問が元知事から教訓を受けました。 三重県議会のHPの説明がたいへん見やすいので参考としてリンクを貼らせて頂きます。
https://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/07684011827.htm

マニフェスト大賞創設者を輩出した目黒区議会の形骸化した議会改革をより一層進めるためにも、情報公開制度を通じて説明責任を果たし、議会の透明性、信頼性を向上させる必要性を感じます。

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