公園における心のバリアフリーについて

令和5年度第二回定例会が本日閉会しました。そこで一般質問の内容をブログにも書き残しておきたいと思います。

今回、私が質問のテーマにしたのはズバリ公園

先ずは、目黒区立公園のおける心のバリアフリーについてです。

都市公園法という法律では都市公園の設置及び管理に関する基準等を定め、都市公園の健全な発達を図り、公共の福祉の増進に資することを目的とし、「利用者の利便の向上」について多くの記載があります。

また、バリアフリー法の一部改正が行われ基本理念として「共生社会の実現」「社会的障壁の除去」の明確化、「心のバリアフリー」として高齢者、障害者等に対する支援が明記され、公園管理者を含めた施設等管理者においては、高齢者・障害者等にバリアフリー情報を適切に提供することも都市公園の移動等円滑化整備ガイドラインでは努力義務化されました。

いづれも、公園とは公のものであり、利用者の利便を向上させることが第一の目的となることが明確に記載してあるわけです。

そこで、先ごろ改修工事が行われた三角山公園入口に目を向けてみますと、

三角山公園では出入口が2か所あり、広場側入り口では両端の石垣から車止めまで、おおむね30~88cmとなっており、1か所だけ90cmが確保されている箇所がありました。
また、公園外周をぐるっと回りじゃぶじゃぶ池側の出入口に設置された車いす専用のゲートは横幅が92cmと基準を満たしているものの、その形状から高さが141cm、上部幅は52cmまでとなっています。

車いすの利用者からも「車いす専用なのに狭すぎて通れない。三角山公園に入れなくなった。」という声が私のところにも届いています。

なぜ、こんな形状の車止めを目黒区は採用したのか?

区の答弁では、

都市公園の移動等円滑化整備ガイドラインある、有効幅 90cm 以上は確保している。(車止めを設ける場合は、車椅子使用者が通過しやすいよう、1以上の車止めの間隔について、有効幅 90cm 以上は確保するとされてる)

JIS規格を取得している車いすやベビーカーはこの90cm以内に製品幅が収まるはずなので問題はない。と考えているようでした。

しかし

実際には、全ての消費者が日本産業規格、通称JIS規格を取得した国産品のみを利用しているわけではありません。車いすも、ベビーカーも近年は海外製のものも多く横型の二人乗りのベビーカーなどを利用されている方々を私も区内で見かけます。

区は公園改修にあたっては近隣の方々(公園に隣接した住居の住民)や近隣保育園からも意見聴衆をし、あおぞら意見交換会なども開催して、子ども達の意見も取り入れたとのことですが、車いす利用の当事者や二人乗りのベビーカーを日常的に使用している方々からは直接意見は聴衆できなかったようです。

たった一人の心ない人の為に

三角山公園では以前からこの公園をまるで駐車場代わりにするかの様に、大型のバイクを公園内に駐車し長時間放置して行ってしまう方がいたのです。
区は張り紙などで警告をしてきましたが、放置駐車が改善されなかったため、バイクが入れないような形状の車止めにしたとのことです。

バイク等が入れないようにという目的はとてもよく分かりますし、アクセスと安全を両立させようとした工夫もわかります。でも、たった一人のバイクを公園に放置してしまう人のために、近隣に住んでいる車いす利用者や二人乗りベビーカー利用者がこれまで入れていた公園に入れなくなったらどんなに悲しい気持ちになるだろうか?と私は思いこのテーマの一般質問を行いました。

他の方法は無かったのだろうか?

バイクにはナンバープレートが付いているのだから、協定を結んでいる区内の警察署に協力を仰ぎ持ち主を調べて頂くようなお願いはできなかったのか?

公園の防犯カメラの映像からバイク乗り入れ放置の起こる時間帯に青パトの見回りを重点的にお願いして、直接バイクの持ち主に駐車しないように働きかける事はできなかったのか?

私が思いつくのはこれぐらいの事ですが、放置バイク防止のために色々努力はしてみたものの最終的にどうしてもこの形状の車止めを採用せざるを得なかったのなら致し方がないと思えるのですが、警察にも青パトにも何も相談も確認もせずして、この形状の車止めを採用した目黒区にはもう少し頑張って欲しかったと思うのです。

公園とは公のものであり、利用者の利便を向上させることが第一の目的と考え、今後はぜひ、公園改修に際しては規格外の製品があることや、他の手段なども試してみる等の視点も取り入れて頂き公園の改良をして頂きたいと思います。

本日はここまで、次回ブログでは同じく本定例会で一般質問をした「公園における区民利用管理について」をお伝えしたいと思います。
それでは、また。

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