「透明性の高い目黒区政を着実に推進するための制度」その後

6月13日の https://aishirakawa.tokyo/blog/5414 ブログでお伝えしておりました第三者(弁護士)による本件に対する調査結果の報告が6月22日の企画総務委員会で行われたとのことで取り急ぎ委員会資料を確認しました。

(議事録は2~3か月後にならないと確認ができませんので企画総務委員会でどの様な所管からの説明があったのか、また議員たちが各々どの様な質疑を行っていたかまでは現在未確認です。)

公益通報者保護制度による通報の受理及び調査結果について

その内容たるや、私が考えていた以上に深刻な内容でした。

コンプライアンス意識の欠如

今回の件で第三者である公益通報保護委員(弁護士)からの意見は目黒区の個人情報の保管に関して欠如した職員のコンプライアンス意識の向上の必要性を指摘する内容であり、これまでの私の議会質問と重なる部分も多くありました。

その①
私が老朽化して施錠が容易に、また確実に行えない備品は、早急に施錠ができるものに交換、修理する必要性を議会で指摘したのが令和 3年11月24日 
第4回定例会でのこと。

弁護士の見解と調査結果、意見においても

「新たな格納容器が購入され、個人情報の流出という問題点は解消されていたが、長年にわたって放置していた点で職務上の倫理意識とコンプライアンス意識の欠如が疑われる。」

との指摘を受けています。

区はこれに対して常時施錠できる扉に交換した。ロッカーについては新規購入はせず、不具合に対しては修理で対応していくという結論を出したようです。

しかし、
「長年にわたって放置していた点を指摘されているという事は、令和 3年11月24日に区長が答弁した「セキュリティー対策の徹底」というものが不十分であったということを裏付ける内容であり、残念ながら不適切な運用を発見したら迅速かつ適正に対応するという原則が徹底して守られていなかったということだと思います。

区民を馬鹿にする職員!?

その②

区民を馬鹿にした表現の内部文書の存在、また区民を馬鹿にした態度をとる職員に対しての適切な指導が行われていないという公益通報者の通報内容に対して

弁護士の見解と調査結果、意見においても

現在は削除されているが過去に区民を馬鹿にした表現の内部文書が存在していたことが確認されています。

そして、特に係長クラスの職員に対する研修の必要性に言及している点を目黒区は深刻に受け止めるべきです。
区職員として職業上における倫理意識の欠如を第三者に疑われるというのは大変遺憾なことです。

公益通報保護委員(弁護士)が「係長クラスの職員の職業上における倫理意識の欠如が部下職員の規律が緩む可能性を否定できない。」とまで、あえて言及するのはよほどのことであると認識して欲しいと思います。

まとめ

これは、「地方自治法の規定により、地方公共団体の長は、当該団体を統括、代表し、事務を管理、執行するとされている規定からも明らかなとおり、目黒区長が区政の最高責任者である。」と答弁をしたそのトップ青木区長のずさんな個人情報の管理体制、危機意識の薄さ、コンプライアンス意識の欠如が招いた庁内の緩みなのだと私は考えます。

現在の目黒区が一夜にしてこのような状況になったのでは無く、産まれた子どもが成人する程の長い歳月をかけ、青木区長統治下(現在5期目)において徐々に庁内全体のコンプライアンスの意識が緩んできてしまった結果だと思います。

職員の倫理意思の向上の必要性を外部から指摘されたことで、改めて目黒区行政での人材育成の課題が浮き彫りになったのです。

私たち議員は区職員の人事や教育に直接介入して口出しするような事はできませんが、私は、一人の目黒区民として、この現状を変えられるのは、そして目黒区の信用を回復するのは、職員一人一人の真摯な対応と行動にかかっているということを今後も全ての区職員の方々にお伝えしていきたいと思います。

この様に制度を利用して行政内部から組織の問題を改善しようとする動きがあったことは良い兆しだと思えます。

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