300億5030万円余の令和2年度一般会計補正予算第1号に全会一致で賛成

300億5030万円余の令和2年度一般会計補正予算第1号
補正予算の大半(実に90%以上)が特別定額給付金(一律10万円)の事業費(286億円余)

目黒区も目黒区医師会と連携し、新型コロナウイルス感染症PCR検査センターを開設!!と、どど~ん!!とプレスリリースしたそのPCR検査センターの運営費用はたったの750万円(週2日、1日2時間、1日あたり最大8件の検査が実施可能。区立の高齢者施設でクラスター発生しているが本当にこの体制で大丈夫なのかいささか心配)。

この他主だったところでは、
コロナウィルス対策緊急融資(事業者向け)⇒ 約1億8500万円
子育て世帯への臨時特別給付金 ⇒ 約1億8000万円
医療機関等へのマスク・防護服の提供 ⇒ 約1億1200万円
小中学生の通信学習環境整備 ⇒ 1億400万円
等でおおよそ14億円。大半が国や都から支出されるものの、不足分に対しては
区がこれまで積み立てを行ってきた財政調整基金から10億円を取り崩して活用。

【以下は私の賛成討論内容】

自由を守る会 白川愛は、令和2年度一般会計補正予算第1号に賛成の立場から討論いたします。今年1月から徐々に広がり、ついには日本初の緊急事態宣言が発せられるまでになった新型コロナウイルス対策は必要であることは疑いありません。

ただ残念なことに今回の補正予算で提示されているのは、現時点まで積極的に検討を進められてきた国と東京都の施策ばかりです。今回の補正予算は国や都が定めた方針を全て取り込み、目黒区として実施するための手順を定める予算と言っても過言ではありません。

とくに定額給付金については速やかな実施が必要なものであることから、この補正予算に反対する理由は一つとしてありません。

繰り返しますが、残念なことに今回の補正予算は国と東京都による発想のものしか含まれていません。住民に最も近い基礎自治体である目黒区としては、このいくつもの制度の中で抜け落ちてしまった部分に対して充実させる必要があります。

今般、目黒区では高齢者施設におけるクラスター感染と言っても差し支えない被害が出ています。こういったものにしっかり対処していくことこそが、区民に求められている、区長が標榜する「安心・安全」でしょう。

再選を果たした区長であれば、その選挙で約束した区民の安心と安全を守るために、より積極的な施策を現在も寝る間も惜しんで検討していることでしょう。ですが、その準備は現時点のこの補正予算からは全く伺えるものがありません。そこに熱意が感じられないことが残念でなりません。

こういった危機に関しては各所管も、国や東京都から降ってきた通常とは違うイレギュラーな制度に翻弄されていることがひしひしと伝わってきます。現場の大変さは一議員として見ている私でも本当に感じられます。その努力によって、今回の補正予算でやっと「国と東京都から用意された制度」にどこまでの対応をしているかが明確になり、その実施の道筋もついたところです。

だからこそ、ここで終わりにしてはなりません。現状に加えて必要不可欠なもの、区民が本当に求める施策を積み上げていくことこそが基礎自治体としての目黒区の責務です。実のところ、これからが目黒区行政の底力を見せる本番だと言っても間違いないと思います。

各所管がよりいっそう「区民のためを考えた施策」を打ち出していかねばならない、それを区長がリーダーシップをとって推進していかねばならないのです。

来月には令和2年の第2会定例会が開催されます。その際には今回のものを踏まえた、必要な施策を含めた新たな補正予算が組まれることであろうと期待しています。間に合わないなら今回のように定例会に拘らず実施を進めていくことこそが求められています。区民の生活をいかに助けていくかが求められているのです。今こそ、共助・公助が求められているのです。私、白川愛は自由を守る会の一員として、目黒区議会議員の一員の責務として、今回の補正予算では不足していると考える施策を、緊急に提出させていただきます。

再選を果たされた区長にはこのような国や東京都からの委任事務にとどまらない積極的な施策を実現していただきたく、そのために、第二第三の目黒区ならではの、区民から見ても、また議会から見ても「さすが」と言われる新たな補正予算を組んでいただきたい。

そうした新たな緊急施策や制度の拡充をフットワーク軽く実現してくださると期待し、今回の令和2年第1次補正予算に賛成いたします。

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