虐待を超える!こどものための児童福祉を考えるフェス

5月6日。本日は都庁で開催された「こどもの人権を守る会」主催の勉強会にスタッフとして参加させて頂きました。

虐待サバイバー当事者の方々が実際に経験したことはあまりにも壮絶で過酷なものでした。伺った内容をここに記載することは控えますが「189」に連絡する事は決して密告などではないということ。そして、法律で止められないならば一刻も早く子どもを助けて欲しいというのは当事者の方からの言葉でした。

大人になれば虐待親から解放される。その日を希望に子どもは耐えて喰いしばった歯は心と同じ位摩耗していたことに大人になって気づく。保護されて家より安心、安全なはずの児童相談所の一時保護施設で起きている子ども達に対する施設内での性的虐待も後を絶たない。大人にとっての不都合な事実から私たちは決して目を背けてはいけないのだという事を改めて痛感させられました。

役所にいると「人手不足」という言葉を頻繁に耳にします。このマジックワードで役人に至らないことの理由はマンパワーが足りていないせいだと洗脳されそうになるのですが、「心がない人手を何人集めても状況は改善されない。」とおっしゃるのは実際に長年現場職員として働いてきた方から。子どもとのコミュニケーションが取れていないとやがて不調を来す。虐待を受けた子どもたちを施設に措置して終わりではない。ということを再確認させていただきました。

以前、私たち自由を守る会所属の地方議員で一時保護所の視察をした際に全員が感じた違和感。
鏡に目張りがされ、子ども達どうしのアイコンタクトを禁止し、向き合って食事もさせない。一時保護施設には多くの禁止事項が存在しています。大人たちは問題を起こして欲しくないからやたらと禁止するのだと私はその時思いました。

視察の際の過去ブログはこちらからhttps://aishirakawa.tokyo/blog/4694

あれだめ、これだめだらけにするのは子どもの命よりも組織を守ることの方を優先するようにすら思えたのです。
子ども達を受け止める体制が整っていない施設。そこで育つ子どもたち。愛着障害や自己肯定感の低さからか大人になって複雑性PTSDなどを発症することもあり生きづらさを抱えている虐待サバイバーも多いのです。

諸外国では里親の元で育てられるのが主流のため日本には生後間もない赤ちゃんを集団で育てる場(乳児院)があるということに先進国の外国人の方々は驚くのだそうです。家庭復帰ができないまま10年以上も施設で育てられる子どもたちがいる日本の現状は先進国としてはさぞ珍しいことでしょう。

私は最近になって新規ビジネス案件でウェルビーング(well-being )について度々友人たちと意見を交わす機会に恵まれています。今日、お話を伺った虐待サバイバーの方々は今は人とのつながりを実感し安心感を得て幸せに暮らしているとおっしゃっていました。
児童相談所が関わっていながら最悪の事態が起きてしまった直後は世間の関心も強く 児童虐待根絶に向けて様々活発な意見が出されますが児童虐待の認知件数自体は依然増加傾向にある。虐待を根絶させることは不可能だとしても
最悪の事態は免れた虐待サバイバーの方々からもっと話を聞きくことで専門家含めた関係者が 虐待の経験を持つ全ての子供たち(大人たち)とって、 ウェルビーングの実現を目指すアプローチを取ることで問題が好転するのではないかという期待を持つことができました。

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